テスト勉強が進まないのはあなたのせいではない①〜好子と嫌子とは?〜

テストシーズン到来

「ああ、来週からテストだ。憂鬱だな〜」とこの時期になると日頃からきちんと勉強している人や単位、もしくはそもそも進学を諦めている人以外の多くの大学生は考えるのではないだろうか?かくいう私もその多くの学生の1人である(私はブログを書いている暇があるのだろうか?)。

「テスト勉強をしなければならない」とは思っている。しかし急に部屋の掃除をし出したり、その掃除の途中で昔ハマった漫画を見つけてまたハマってしまい、1日が終わってしまう。そしてそれを毎日繰り返してしまって、テスト前日という絶望的な状況に陥ってしまい慌てて勉強するような人、結構多いのではないだろうか?以降では私たちがどのようなプロセスで誘惑に負けるかを行動分析学のABCモデルを使って説明していく。しかしその前にまず行動分析学とは何かを見ていこう。

行動分析学とは?

日本の行動分析学の第一人者杉山尚子氏は次のように定義している。

行動分析学は「人間を含めた動物全般を対象として、行動の原理が実際にどう働くかを研究する学問」です。

http://www.fun.ac.jp/~hanada/kokoronokagaku/concept6.html

つまり「癖などの動物の行動原理がどう働くかを研究しようぜ!」という非常に実践的な学問。

以上が行動分析学の説明だ。そして次ではこの学問での非常に重要な概念、好子嫌子について説明する。

好子嫌子

まずは好子についてだが、これは「行動の直後に出現するとその行動の将来の生起頻度を上げる刺激、出来事」と定義される。要はなにかしらの行動をした直後にまたその行動をしたくなるような要因のことだ。先ほどの漫画を読んでしまう例でいくと「漫画を読む」というのが行動で漫画を読んで「楽しい」と思うのが好子である。この好子が出る行動というのは何度も繰り返されてしまう。これを「好子出現による強化」という。

逆に嫌子についてだがこれは「行動の直後に出現するとその行動の将来の生起頻度を下げる刺激、出来事」と定義される。要はなにかしらの行動をした直後にもうその行動をしたくなくなるような要因のことだ。具体的にいうと例えばあなたが道路で遊んでいたとして、隣のおじさんに怒られて自分の深く後悔したとしよう。この例で言うと「道路で遊ぶ」というのが行動で「後悔する」というのが嫌子だ。嫌子が出るような行為というのは何度もは繰り返されない。これを「嫌子出現による弱化」という。

好子と嫌子というのは消える時もある。例えばあなたは夜にジョギングを楽しんでいたとしよう。しかし、ここ最近は工事だらけで空気が悪くなり、街は今にも襲いかかってきそうな不良で溢れかえってしまったとする。あんなに楽しかったのに、今はつらい気持ちで走ることになり、最終的にはもう走らなくなった。この場合は夜走るのがもともと「楽しかった」という好子が工事が原因で「つらくなる」という嫌子になってしまい最終的には走るのをやめてしまった。これを「好子消失による弱化」という。

逆に「嫌子消失による強化」というものもある。これは例えば雨が降ったとして濡れないようにあなたが傘をさしたとしよう。この場合「傘を使う」という行為が「濡れて嫌な気持ちになる」という嫌子を無くした。以上のようなものが嫌子消失による強化という。まとめると以下のようになる。


次回は実際にABCモデルを使って私たちがテスト勉強しなくなる原因を探っていこう。

関連図書

パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学

参考文献

http://www.fun.ac.jp/~hanada/kokoronokagaku/concept6.html

http://daas.la.coocan.jp/koudou_bunseki_gaku/behavior_ana_02.htm

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